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Arduino UNO Qこれ如何に. - 2025.10.8

つい先日,Arduino UNO Qというなにやら怪しいものが発表されました.
これはArduinoがQualcommに買収されたことに伴う新製品発表で,なかなか斬新なリリースのようにも思います.
しかしその真相はどうなのでしょうか.
今回は発売前の情報をゆるーくまとめていこうと思います.
Arduino UNO Q
まず,大まかなスペックです. MPU(プロセッサ)にはQualcomm製プロセッサが載ります.
ARM Cortex-A53のクアッドコア,周波数は2.0GHzです.
A53で2.0GHzというのはあまり見ない数字ですね,1.8GHzまでが多いように感じます.
そして標準モデルではRAMとストレージがLPDDR4X 2GBのeMMC 16GB,Debianがプリインストールされているようです.
もう1つ高いモデルは4GB/32GBと標準的なシングルボードコンピュータと同等の容量になります.
ラズパイの4Bくらいにまで迫りそうなスペック感です.

そしてMCU(マイコン)にはSTMのARM Cortex-M33の160MHzが載ります.
R4ではM4の48MHzだったので進化しているようです.

さてここで問題です.
今回の製品はArduino Classic系のモデルです.
そしてこの系列のボードはペリフェラルが貧弱なことで有名です.
というか全てが貧弱だったはずです.
どうカバーするのでしょうか.
というか画面はどう出力するんだ,と.

なんと,画面はUSB-Cからの出力です.
今までに存在した数々のシングルボードコンピュータは基本的にHDMIかDSIコネクタでした.
Arduinoは何を間違えたのか,Cで出力できるようにしてしまったようです.
しかしCには電源入力も割り振られているうえ,5V3Aの電源を要します.
どさくさに紛れてDCジャックも消えてしまいました.
USBハブでも使うんでしょうか.
マイコンボード(設定上)のただ1つのUSBポートに,OTG変換を挿すことは聞いたことがありますがUSBハブは前代未聞ですね…

ちなみに本体の裏に拡張コネクタがあって,こちらがメインと捉えるのが良さそうですね.
完全に今までのArduinoの系譜は絶たれてしまいました.
コミュニティも再建が必要かもしれません.
これからどうなっていくんでしょうか…

出典
Arduino UNO Q販売ページ

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